人工芝とはお庭やベランダなどに敷く人工的な芝のことです。様々な色や毛足の長さ(パイル)の人工芝が販売されており、おすすめの用途もそれぞれ異なってきます。天然芝に比べてメンテナンスが不要で敷くのにもそれほど手間がかからず、手軽に芝の雰囲気を楽しみたい方からの支持を集めています。
土や砂利で地面をならす必要もなく、人工芝の上を素足で歩いても足が汚れないのも人気の理由です。さらに、人工芝は枯れることがないため、一年中変わらない景観を楽しめるといったメリットもあります。
そんな人工芝ですが、実は商品によって芝の長さ(芝丈)が異なることをご存じでしょうか。そのため、人工芝を選ぶ際は、「どこで使うのか」「誰が使うのか」といったシチュエーションを踏まえた上で、適したタイプを選ぶことが大切です。
たとえば、「20mmと35mmではどちらが良いのか」「ペット(犬・猫など)やお子様が遊ぶ場合に適した芝丈は?」「人気やおすすめの芝丈はどれ?」など、選び方に迷う方も多いのではないでしょうか。
この記事では、人工芝を選ぶ際に役立つ長さごとの特徴や用途、シーン別の選び方、そしておすすめの商品まで、わかりやすくご紹介します。
目次
人工芝の長さで何が変わる?
一般的に人工芝の芝丈は、20mm〜70mm程度までのバリエーションがあります。短い芝丈はすっきりとした印象で掃除がしやすく、ベランダや屋内のマット代わりなどに適しています。一方、長めの芝丈は見た目のリアルさやクッション性に優れ、庭やドッグラン、子どもの遊び場として使いたい場合に人気があります。
また、芝丈が長いほど天然芝のようなナチュラル感が得られる一方で、ゴミが絡まりやすい・ヘタりやすいといったデメリットもあるため、使用目的や設置場所をよく考えて選ぶことが大切です。
用途に応じた適正な長さを選ぶことで、人工芝の快適さや見た目の美しさを最大限に活かすことができます。
人工芝の長さは大きく分けて2種類
人工芝を長さによって分類すると、ロングパイルとショートパイルの2種類があります。ここでは、それぞれどのくらいの長さなのか、どのような特徴があるのか、そしてどんな用途があるのかについて解説します。
ロングパイル

ロングパイルと呼ばれる人工芝は、一般的に50~70mmの長さです。芝の中にクッション材を含んでいて、サッカーやフットサルといったスポーツに使用されることがほとんどです。パイル長が長すぎるため、家庭での使用にはあまり向いていません。しかし、クッション性がとても高い人工芝ですので、転倒時のケガのリスクを軽減したい場合にはおすすめです。
また、パイル長の長さが天然芝に近いため、見た目がとても自然です。感触も天然芝に近く、歩き心地が柔らかくなっています。見た目や感触の自然さを追求したい場合は、より天然芝に近いロングパイルを選択するとよいでしょう。
ショートパイル

ショートパイルの人工芝は、パイル長が20~45mmほどが一般的です。クッション材が含まれていないため、ロングパイルに比べてクッション性は低くなります。しかし、熱がこもりにくいため、夏でも快適に上を歩くことができます。小さなお子様が寝転んだり、ペットが遊んだりする場合はショートパイルがおすすめです。
中には「ショートパイルを購入したいがクッション性もほしい」という方もいらっしゃるかもしれません。そのような方に向けた、クッション性を高めたショートパイルの人工芝もあります。
人工芝を選ぶ時の3つのポイント
人工芝はパイル長やパイル幅などによって使用用途が異なるため、自分に合った商品はどれなのか悩んでしまいがちです。ここでは、人工芝を選ぶ時にチェックしたいポイントを3つご紹介します。人工芝を比較・検討する際にぜひ参考にしてみてください。
1.予算に合った人工芝を選ぶ
人工芝は敷く範囲によって費用が変わります。狭い範囲に敷くのであれば、値段の高い人工芝を選択しても予算内に収まるかもしれません。
しかし、広範囲に敷くと安価な人工芝でも費用が高くなりがちです。どのくらいの大きさの人工芝を敷く必要があるのか、予算内に収めるためにはどの価格帯の人工芝を選ぶべきかを事前に計算しておきましょう。
2.用途に合った人工芝を選ぶ
芝の形状やパイル長によって、触り心地や踏み心地、見た目が異なるため、人工芝を選ぶ際にはどんな用途で使うのか確認することが大切です。
例えば、素敵なお庭を作るために人工芝を敷きたいのであれば「見た目が好みのもの」、お子さまがボール遊びをするスペースづくりがしたいのであれば「ボールが滑りやすいもの」、ベランダに敷くのであれば「水はけがよいもの」というように、シーンや用途によってぴったりの人工芝は違います。どんな目的で人工芝を使いたいのかを考えて、商品を絞り込んでいきましょう。
3.芝の形状や全体の見た目で人工芝を選ぶ
人工芝は芝のカット方法にも商品ごとに特色があります。芝の太さや形状が違えば、もちろん見た目や触り心地も異なります。
人工芝は一度敷けば7~10年ほど使用できます。敷き直すこともできますが、短期間で何度も敷き直しを行えばその分費用がかさんでしまいます。そのため「触り心地や見た目が自分の理想に近いかどうか」に重点を置いて選ぶことも大切です。
人工芝の長さで後悔しないために!知っておきたいデメリット
人工芝を選ぶ際、見た目の美しさだけで長さを決めてしまうと、「こんなはずじゃなかった…」と後悔してしまうかもしれません。特に、芝丈が長すぎる人工芝にはいくつかのデメリットがあることを知っておく必要があります。
例えば、芝丈が35mmを超えると、ゴミや落ち葉が奥に入り込んで掃除がしにくくなったり、お子様やペットが走り回る際に足元が不安定になったりする可能性があります。これらの点は購入前にしっかり検討すべきポイントです。
快適な人工芝ライフを送るためには、見た目だけでなく、お手入れのしやすさや安全性も考慮して、ご家庭の環境に合った芝丈を選ぶことが大切です。
用途に合わせて選ぼう!人気のおすすめ人工芝6選
ここまで人工芝選びには用途を見極めることが大切だとご説明しました。ここからは「ペットを遊ばせたい」「ガーデニングを楽しみたい」といった用途ごとに、6つのおすすめ人工芝をご紹介します。
お庭をペットの遊び場にしたい方に!
「犬や猫、うさぎなどのペットをお庭で自由に遊ばせたい」と考えている方には、ペットがストレスなく遊べるように、自然に近いパイル長の人工芝がおすすめです。
リアル人工芝 プレミアム 5葉MIX・質感をさらに追求 芝丈38mm 2×10m【商品番号:qh015】
ちょうどよい長さのパイル長で、天然芝のような触り心地と見た目を実現した人工芝です。芝が細く、触った時に柔らかく感じられるため、ペットが遊んでいてもストレスを感じにくくなっています。
芝の色はより自然な雰囲気を楽しめるアースカラーで、お庭はもちろん、ベランダやバルコニーに敷いて緑を感じられる遊び場にするのもおすすめです。
子どもが裸足で遊べるお庭にしたい方に!
まるで外で遊んでいるような気分を味わえる人工芝は、お子様にも人気です。お子様が遊ぶ場所に敷く時は、何よりも安全性を重視して選ぶようにしましょう。
リアル人工芝 超高密度+静電気防止 極細タイプ 芝丈35mm 2×10m【商品番号:qh027-s】
少し長めの毛足と高密度の芝で、ふかふかのクッション性を実現した人工芝です。感触が柔らかいので、裸足で走り回ることもできます。
静電気の発生を抑制する繊維が織り込まれているため、乾燥しがちな季節でも安心。ホルムアルデヒドを含む有害物質が入っていないことも検査で証明されていますので、安全性を重視したい方には特におすすめの人工芝です。
ガーデニングを楽しみたい方に!
お庭でガーデニングを楽しむなら、より天然芝に近い見た目の人工芝が最適です。しかし、パイル長が長すぎると土や落ち葉の掃除が大変になってしまう場合があります。メリットとデメリットを考慮した上で、適切な長さのものを選びましょう。
リアル人工芝 高耐久タイプ 芝丈35mm 1×10m(自然な見た目を追求・U字ピン付属)【商品番号:qh002c】
こちらは、芝丈35mmのふかふかとした質感と自然な見た目を追求した高耐久タイプの人工芝です。濃淡の異なる数種類のグリーンを組み合わせることで、まるで本物の天然芝のような自然な風合いを再現。お庭やベランダに敷くだけで、手軽に緑豊かな空間を楽しめます。
適度な長さのパイルは柔らかく、裸足で歩いても心地よいクッション性を実感できます。高耐久素材を採用しているため、日差しや雨風にも強く、美しさを長くキープできるのも魅力。さらに、施工に便利なU字ピンが付属しているので、初心者でも簡単に敷設することができます。
ベランダやバルコニーをお庭のようにしたい方に!
お庭がないご家庭でも、ベランダやバルコニーに人工芝を敷くだけで緑あふれる空間に早変わりします。ベランダやバルコニーに敷く場合は、お手入れがしやすく、素足でも不快感なく歩けるように短めのパイル長を選択するのがおすすめです。
リアル人工芝 高耐久タイプ 芝丈20mm 2×10m(自然な見た目を追求・U字ピン付属)【商品番号:qh011c】
こちらは、芝丈20mmの程よい長さと自然な見た目を追求した高耐久タイプの人工芝です。濃淡の異なるグリーンと細やかな芝の表情で、まるで天然芝のようなリアルな風合いを実現。コンパクトな厚みなので、ベランダやバルコニーにも敷きやすく、省スペースでも心地よい緑を楽しめます。
短めのパイルは足元が安定しやすく、テーブルやチェアを置いても沈み込みにくいため、ガーデンカフェのようなくつろぎ空間づくりにも最適です。高耐久素材を使用しているため、屋外での紫外線や雨風にも強く、美しさが長持ちします
子供部屋やリビングに遊び場を作りたい方に!
人工芝は天然芝と違い、室内に敷くことも可能です。子供部屋やリビングの全面、または一部に人工芝を敷き、遊び場や運動スペースにするのもおすすめです。
リアル人工芝 超高密度+静電気防止 極細タイプ 芝丈20mm 2×10m【商品番号:qh025-s】
子供部屋やリビングなど、おうちの中に人工芝を敷く場合、気になるのが静電気です。摩擦によって帯電してしまうと、芝に触れた時にパチッと静電気が起こってしまいます。
それを軽減することができるのが、こちらの静電気防止タイプの人工芝です。室内でも使いやすい機能性があるだけでなく、触り心地や見た目、敷きやすさにもこだわっているため、人工芝を購入するのが初めての方でも安心して使用することができます。
玄関アプローチやベランダでの安全対策に!
雨が降った時、玄関前やベランダで足を滑らせてしまった経験はありませんか?転倒によるケガのリスクを減らす対策として、滑りやすい玄関アプローチやベランダに人工芝を敷くのもひとつの方法です。
リアル人工芝 高耐久タイプ 芝丈35mm 1×20m 防草シート付(自然な見た目追求・U字ピン)【商品番号:qh006c-wps】
こちらは、芝丈35mmのふかふかとした質感と自然な見た目を追求した高耐久タイプの人工芝です。濃淡の異なるグリーンを組み合わせることで、まるで天然芝のようなナチュラルな風合いを実現。幅1m×長さ20mのロールタイプで、広い範囲にもムラなく敷きやすい仕様になっています。
高耐久素材を採用しているため、日差しや雨風にも強く、メンテナンスも簡単。施工に便利なU字ピンも付属しているので、初めての方でも安心して敷設が可能です。安全性と美しさを両立させた、暮らしに役立つ人工芝です。
まとめ
人工芝は種類が豊富で、選ぶのに迷ってしまうかもしれません。その中でも、触り心地や踏み心地、見た目を大きく左右するパイル長は、特にじっくりと検討するように心がけましょう。今回ご紹介した選び方やおすすめ商品を参考に、ご自身に合った人工芝を探してみてはいかがでしょうか。