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身体も心もポッカポカ。五感で感じる暖かな快適空間の作り方。

身体も心もポッカポカ。五感で感じる暖かな快適空間の作り方。 インテリアコーディネート

お部屋を暖かくする方法は、室温を上げるだけではありません。人は暖かさを視覚や触覚といった五感で感じることもできるのです。

今回ご紹介するのは、様々な五感的な刺激を活かした、実際の温度以上にお部屋を暖かく感じさせるためのポイントです。体だけでなく心も温まる快適な空間を目指して、インテリアから工夫してみませんか?

快適性を判断する五感

人間の感覚には「視覚」「聴覚」「触覚」「臭覚」「味覚」といった五感というものがあります。
感覚の中で最も影響力があるのは、見て感じる「視覚」で、全体の87%は視覚から得る情報だと言われています。続いて「聴覚」3%、「臭覚」2%、「味覚」が1%です。
わかりやすく例えるなら、料理も盛り付けや彩り次第でより美味しくも、逆に美味しくないとも感じられる事もありますよね。それほど視覚から感じ取る影響力は絶大だという事です。
冬の寒さも同様に、暖房器具だけでなく、五感を使って様々な方法で暖かさを感じることができるんです

目で感じる温もり

一般的に、
水を連想させる青や、涼しげな木々を思わせる緑を『寒色』。
炎の熱や陽だまりを感じさせる赤や橙を『暖色』と言います。
実は暖色と寒色では、体感温度に3度もの違いがあると言われているんです!
冬のインテリアには暖色を使うと暖かみが増すというのは言うまでもなくお分かりかと思いますが、色の使い方も大切です。

彩度を抑える。

落ち着いた色合いの家具
モダンデコソファ – Continental
暖色系が良いと言っても、ビビット系の赤や黄色を多用すると、印象が強すぎて落ち着くことのできない部屋になってしまいます。理想は陽だまりのようなほっこりとした温かさ。ベージュやクリーム、ブラウンなどの自然な色をメインにコーディネートをすれば、やわらかい印象の空間をつくることができます。

白熱灯や炎で暖かな光をつくりだす。

蛍光灯でお部屋全体を照らすより、白熱灯の間接照明でお部屋を部分的に照らすと、暖かみのあるやさしい光が生まれます。寒くて長い夜も穏やかでゆったりとしたリラックスできる空間にかわることでしょう。キャンドルの炎だってもちろん効果的です。

グラデーションを上手に活用。

同系色で揃えると、空間を広く見せたりするのにも有効ですが、同じ色ばかりで揃えすぎて、何のメリハリもない印象に飽きてしまうことも。
そんな時はグラデーションを意識して上手に使えば、色同士が調和して、自然な変化をつけることができますよ。また、アイテム同士の境目をなくしてぼかすことも、柔らかな印象に変換するテクニックの一つです。

寒色を使っても温かさは演出できる!

寒色系は寒々しいから絶対使ってはダメなんてことはありません。深みのある色合いで落ち着きを表現してみたり、逆にパステル調で明るく温かい色合いにしてみたり。寒色系でも使い方次第で、温かみを崩すさずに暖色系のインテリアと調和させることが出来るんです!

▼深みのある緑のラグで自然の色合いを。パステルカラーで柔らかい明るさを持たせた例。寒色系の色でも温かみを失わないインテリア

肌で感じる温もり

『硬くてシャープ』よりも『ふわふわしてて柔らかい』方が暖かみを感じますよね。冷たくなったフローリングをそのまま歩くのと、毛足の長いラグが1枚敷いてあるのとでは見た目の印象も大きく変わりますし、実際に空気の層を使った断熱・保温効果も働きます。
空気の層による保温効果を最大限に使ってほしいのが、外の寒さが浸透しやすい窓際です。いくら暖房器具を使用して部屋を暖めても、外の寒さは無限大。窓際の空気はひたすらに温もりを失っていきます。冬場の窓際には、厚手で床につく長さのカーテンを設置するようにしましょう。カーテンの裾に隙間があると、そこから冷気がどんどん入ってきてしまいます。遮熱シートを貼るのもオススメです。

耳と鼻と舌で感じる温もり

冬は必然的に、体の温まる食べ物が恋しくなりますよね。鍋でコトコト煮る音や、おいしそうなにおいの混ざった湯気も、立派な冬の演出です。
同じ料理でも、木製の器やスプーンを使うと、木の温かみを感じ、舌触りを楽しみながら、また違った美味しさを味わうことができますよ。
木の食器

暖房器具を使う時の注意点

自然の暖かみを感じる空間づくりには木製家具を使われる方が多いと思います。
暖房器具を使う際は、家具に与える影響に注意しながら、程よく使うことを心がけましょう。

エアコンを使う場合

エアコン

スイッチ一つで部屋全体を温めてくれる便利なアイテムです。ガスや石油ストーブに比べて結露の心配は少ないですが、逆に空気の乾燥が激しいのが悩みどころ。
乾燥した空気は木製の家具にとっても大敵です。エアコンの風が直接あたるところに家具を置くと、熱風で反り返ったりヒビ割れてしまうことがあるので、家具はできるだけ風の当たらないところに置きましょう。加湿器などで湿度調整するのも良いですね。

床暖房を使う場合

風を起こすことなく、足元から低い温度でゆっくりと温める床暖房。
日常的な荷重には十分耐えられるので、木製の家具を置いても問題はありませんが、タンスや足のないソファやベッド等、底全体が床に接する家具は熱がこもりやすく、反りやひずみの原因になります。床と家具の間に板を1枚挟むなどして、直置きは避けたほうが良いでしょう。

最後に

上記からわかるように、冬場の暖房器具は暖かさを保つのに欠かせない必須アイテムではありますが、過度な使用は避けた方が家具のためにもなりますね。
なお、日本には四季を楽しむという習慣があります。
冬の趣を楽しむように、インテリアや日常で使用するアイテムを工夫して生活を豊かにする事もまた、楽しみの一つとなりうるのではないでしょうか。
楽しみ方は人それぞれですので、あなたの心がほっこりと温まる冬の過ごし方を探してみてくださいね。

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